「たった1つの設定変更」で閲覧数が4.5倍に!飲食店に学ぶGoogleビジネスプロフィールの集客術

こんにちは、長嶋です。

本記事で紹介するのは、Googleビジネスプロフィール(GBP)を活用し、
1か月の閲覧数を2万→9万にまで増加させた飲食店の事例です。

活用したのは、意外にも“高額な広告”や“複雑な施策”ではなく、
「外国語での情報発信」というシンプルな対応でした。

課題・問題|「情報発信しても反応ゼロ…その原因は“見えない壁”だった」

この飲食店は、Googleビジネスプロフィール(GBP)上の閲覧数は
1〜2万と、業界平均を下回らない一定の水準を保っていました。

しかし実際には、、、

  • 来店数が安定せず、曜日や時間帯によって大きくばらつきがある
  • 特に本来は“稼ぎ時”である観光シーズンに集客が伸びない
  • 「写真を見てくれているのは常連さんや地元の人ばかり」と感じる

というような、“数字には見えない伸び悩み”を抱えていました。

例えば、週末限定で出した「季節の地魚パスタ」や、
「桜と抹茶の春スイーツ」などの投稿も、
反応があるのはいつも同じような人たち。

投稿に「いいね」はつくけれど、新しい客層の来店にはなかなか結びついていない……

そんな閉塞感があったのです。

原因|ターゲットを“無意識に絞りすぎていた”という盲点

なぜ、そんなことが起きていたのか?

その原因は、大きな原因は、
「投稿内容が日本語オンリーだった」ことにあります。

実はこの店舗、観光地の中心部にあり、周囲にはホテルやゲストハウスも多く、
外国人観光客が日常的に通る立地でした。にもかかわらず・・・

  • メニュー紹介
  • 季節限定のおすすめ料理
  • シェフのこだわりや食材の解説投稿

これらのすべてが日本語だけで書かれていたのです。

「春のおすすめ!サワラと桜のクリームパスタ」という投稿があったとしても、
英語圏の旅行者は「Sawara」や「Sakura」では検索しません。

彼らは “seasonal fish pasta” や “Japanese spring dish” といったキーワードで探しています。

にもかかわらず、投稿に英語がなければ、検索結果にすら表示されない

つまり、“存在していないのと同じ”扱いになっていたのです。

これは店側も気づいていない“見えない壁”。

せっかく魅力的な料理や投稿をしていても、
それが届く人が最初から日本人に限定されてしまっていたのです。

解決策|投稿にたった1つ“翻訳”を加えたら世界が変わった

そこで実施したのは、
投稿内容に「外国語訳を加える」というたった1つの対応でした。

具体的には:

  • 日本語のメニュー紹介のあとに、英語での説明文(簡単な翻訳)を追加。
  • さらに中国語訳も添える

たとえば:

本日のおすすめは「鰆(さわら)と桜のクリームパスタ」です。
→ Today's Special: Cream pasta with Spanish mackerel and cherry blossoms.
→ 今日推荐:樱花和鲭鱼奶油意大利面

このように1つの投稿に3言語を盛り込むだけで、検索母数が爆発的に増えたのです。

結果|閲覧数2万→9万!“言葉の壁”を壊した先に広がった可能性

  • 閲覧数:2万 → 9万(約4.5倍)に増加!
  • 「外国人客がメニューの投稿を見て来店してくれた」との声も多数
  • 投稿がシェアされたり、スクショがSNSに掲載されるように

特に驚くのは「費用ゼロ」で達成できた点です。

翻訳ツールで内容を多言語化しただけで、
集客効果が劇的に変化したのです。

検索母数が劇的に増え、閲覧数は4.5倍に!

来店者の属性も変化し、SNSでのシェアやレビュー投稿など、新たな接点も生まれました。

秘訣|「誰に届けるか」が変われば、結果は劇的に変わる

成功の要因は、「伝える“相手”を変えた」ことです。

✔ 日本語しか話さない“いつものお客様”だけに向けて発信するのではなく、
✔ 英語・中国語を使う“見えない見込み客”

・・・つまり検索しても見つけられなかった層にまで、
しっかりと情報が届く設計に変えたのです。

多くの店舗が陥りがちなのは、
「良い投稿をしているのに、なぜ反応が薄いのか?」というモヤモヤ

その答えは、「内容」ではなく「届き方」にあります。

どれだけ魅力的なメニューや写真を投稿しても、
“検索結果に表示されていなければ、存在していないのと同じ”です。

つまり、

発信の目的は「伝えること」ではなく、「見つけてもらうこと」

この視点に立ち返ったとき、

初めて「発信=自己満足」から「発信=接点づくり」へと進化するのです。

この事例は、まさにその“視点の転換”がもたらした成果でした。


実践・応用|

この事例で紹介したようなインバウンド対策は、
他の業種にも十分に応用可能です。

ほんの少しの工夫で、今まで取りこぼしていた来院チャンスを拾い上げることができます。

旅館業への応用:

この事例は旅館業でも十分に応用可能です。

特に外国人観光客が多く訪れる温泉地・都市部・観光拠点周辺の宿泊施設では、
高い効果が期待できます。

施策アイデア:

  • 宿泊プランや施設紹介を多言語対応
     (例:Japanese Traditional Tatami Room with Onsen)
     → 英語・中国語で「畳部屋」「露天風呂付き」「貸切風呂」などのキーワードも含めて投稿
  • 季節イベントや館内サービスも英語・中国語で案内
     (例:無料の浴衣レンタル、朝食バイキングの紹介など)
  • 「How to」系の説明を画像付きで多言語化
     例:温泉の入り方、チェックイン手順、Wi-Fi接続方法など
     → 初めての訪日客の不安を解消
  • 外国語スタッフがいなくても「対応言語」や「翻訳アプリ使用可」などの安心情報を記載

活用ポイント:

  • Googleビジネスプロフィール(GBP)やウェブサイトの投稿・画像・説明文に、英語+中国語を追加
  • 外国人観光客が検索するキーワード(例:"traditional Japanese inn Kyoto", "hot spring hotel")を英語で自然に含める
  • 旅行系ポータルやSNSでシェアされやすいよう、写真・動画コンテンツの多言語タイトルを設計
  • 投稿には DeepLなどで翻訳+人力でニュアンス調整(またはネイティブチェック)

【2】レンタカー業への応用:

この事例はレンタカー事業にも非常に効果的です。
特に空港近郊・離島・観光地に拠点を持つ事業者にとっては、インバウンド集客の大きなチャンスです。

施策アイデア:

  • 外国人向けに「運転に必要な条件」や「保険内容」「車種の選び方」などを英語・中国語で発信
     (例:"Driving in Japan with International License - What You Need to Know")
  • 空港⇔営業所の送迎情報やカーナビ・ETCカードの利用方法を多言語で投稿
     → 利用前の不安を取り除く安心材料に
  • おすすめのドライブコース(観光スポット含む)を地図付きで紹介
     例:「沖縄で3日間ドライブ旅」などを英語・中国語で展開
  • Googleマップ上のGBPで、外国語レビューを翻訳付きで表示・返信対応

活用ポイント:

  • 「翻訳だけ」ではなく「文化的な不安を解消する」視点を盛り込む
    (例:交通ルールの違い、左側通行の説明)投稿文やクチコミ返信に英語・中国語を併記し、「検索される投稿」にする
  • 外国人が実際に使うキーワード
    (例:"car rental near Naha Airport", "self-drive Okinawa")をタイトル・説明に活用
  • レンタカー利用に不安を感じている外国人に向けて、「安心して予約できる情報設計」を意識する

共通の本質

いずれの業種も、「伝えているのに伝わっていない」原因の多くが、
言語の壁=検索にヒットしないことにあります。

だからこそ、

“内容を変える”のではなく、“見つけてもらう仕組み”に変えること
が、最小コストで最大成果を出すインバウンド戦略です。

まとめ:届け方を変えるだけで、世界が変わる。

どれだけ美味しい料理を作っても、
どれだけ良いサービスを提供しても、
どれだけ素敵な旅館を営んでいても・・・

「見つけてもらえなければ、存在していないのと同じ」

そんな厳しくも現実的な事実に気づいたとき、
私たちが変えるべきは「中身」ではなく、「届け方」かもしれません。

今回の飲食店の事例は、まさにその象徴でした。

たった1行、英語を足しただけで。たった1つ、相手の言語に歩み寄っただけでも、

“見えないお客様”との接点が生まれ、
数字が動き、人が動き、未来が変わったのです。

情報を出すだけの時代は、もう終わりました。
これからは、「誰に、どう届くのか?」を設計する時代。

もしあなたのビジネスが、
「ちゃんとやっているのに、届かない」
「なぜか反応が薄い」
と感じているのだとしたら

一度だけ、視点を変えてみてください。

その瞬間から、あなたの発信は「自己満足」ではなく、
誰かの心に届く“ギフト”に変わるはずです。

伝える努力ではなく、届く工夫を。
その一歩が、あなたの未来のお客様との出会いにつながります。

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「たった1つの設定変更」で閲覧数が4.5倍に!飲食店に学ぶGoogleビジネスプロフィールの集客術” に対して1件のコメントがあります。

  1. こんにちは、これはコメントです。
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